※注意!サウスが二重人格の鬼畜でブラウンが自覚の無いMだよ!
※ノリが男性向け18禁美少女エロゲな感じだよ!だけどやまなしおちなしいみなし!
※つまり、ただヤッてるだけです。文章汚いけど、あしからず。



玩具





『今日は暑い……な』
 南極のど真ん中で、ぽつりと、サウスが呟いた。
「そうかなぁ? ココはいつも寒いよ?」
 そう言って首を傾げたのは、しかし上半身裸で下は半ズボンという、薄着中の薄着の青年、ブラウンだった。
 ブラウンの言葉を聞いて、サウスは項垂れた。液体のみで構成されている身体であるサウスに凹凸である表情はないので解らなかったが、苦渋の表情をしているように思えた。
 それから数回首を横に振ると、サウスはゆっくりと立ち上がった。
『……ブラウン、君は……帰った方がいい』
「え、……うん、わかった。けど、だいじょうぶ?」
 ふらふらと歩くサウスが危なっかしく、ブラウンは横から支えようと手を伸ばした。しかしサウスの身体に触れると、ぐらりと身体が倒れた。
「うわっ! だいじょうぶ?」
 正面から抱き抱えるように支えると、サウスはふるふると首を振り、ブラウンから離れた。
『だい……じょう、ぶ……』
 伝わるのは、まるでノイズの入ったような、サウスの声。大丈夫だと言う彼は、しかし急に頭を押さえ、身悶えた。
『ぐぅ……っ! ブラ……、ウン、逃げ……て……っ!』
 そう聞こえた瞬間、サウスの身体は、重力に従うように崩れ落ちた。地面に当たった衝撃でなのか、首から上が転がった。
 首の取れた潜水服から溢れてきたのは、ドロドロとした緑がかったような水色の液体だった。それが地面に拡がっていくのを、ブラウンは呆然としながら眺めていた。
「サ……ウス……?」
 急におかしくなった彼に自分が触れた所為で、崩れてしまったのだと思い込んだブラウンは、膝をついて屈むと、潜水服の頭部を持ち上げた。
「サウス……っ!」
『――あぁ、逃げなかったキミが悪いんだよ?』
 不意に、サウスの、しかし常よりも低い声が聞こえた。かと思えば、元はサウスだった液体が沸騰したかのように気泡と共に膨れ上がり、弾けた。飛沫は集まり紐状になり、ブラウンの身体へと巻きついた。
「う、うわっ!?」
『キミは、甘くて美味しそうだね』
 ぬるぬると四肢に巻きつく、到底サウスだとは思えない液体のものと思われる声に、ブラウンは息をのんだ。抵抗しようとすれば巻きついた液体は硬質化し、ブラウンの身体を締めつけた。
「ぼっ、ボクを食べてもきっと、おいしくなんかないよ……っ」
『いいや。美味しく頂いてあげるよ』
 その言葉に、ブラウンは目の前が真っ暗になったような感覚に陥った。自分はこのまま、サウスだけどサウスではない液体に食べられて、死んでしまうのだと思った。
 しかし。
「ひぁっ!? ふぁ……なに、するの……っ」
 どうせ食べられるのなら頭から丸かじりがいい、と思っていたブラウンは、急に服の中まで侵入してきた液体に、驚きを隠せなかった。
 太股の内側を這い上がるぞわぞわとした感覚に、ブラウンは思わず、手に持っていた潜水服の頭部を抱き締めた。
『そうだ。キミを味わう前に、俺の味を教えてあげるよ』
 そう言うと液体はぬるりとブラウンの身体を這い上がり、胸を伝い、口元まで到達した。
「ひゃ……やめひぇ……っ」
 やめて、と言おうとした途端に、ゼリーのような液体はブラウンの口の中に入り込み、舌に絡まった。塩(しょ)っぱいような苦いような、何とも言えぬ味がした。ぬらぬらと身体の上で動き回る、到底人間のものとは思えない感覚に、ブラウンは泣きそうになった。
『あぁ……キミは可愛い声で啼くんだね。もっと俺に聴かせてよ』
 気持ち悪いと、ブラウンは思った。身体を覆う液体はまるで水で、水の中に漬かっているような気がするのにそれは水でなく、人に触られているようで人の指ではなかった。
 それは未知の感覚だった。だが、首筋や脇腹、胸の飾りを擦られると、何とも言えない感覚が沸き上がってくるのを感じた。
「ひゃめっ、ひぁ、ふぇ……っ」
 ブラウンの、膝を立て、潜水服の頭部を抱き締めながら辱めに耐えるその姿はまるで、神に懇願しているような姿だった。
『その格好もソソるけど、もっとイイ格好があるよ?』
「ひゃ、ひゃめ……ぇ……っ」
 うねうねと自由に動く液体は、ブラウンの脚を横に開かせ、腰を固定したまま、上半身に絡みついた。そしてブラウンの顔と胸を、地面に引きつけた。口内を蹂躙していた触手はやっと口元から離れたが、地面と頭とを固定するために、頭に絡みついた。
 ブラウンが抱き締めていた潜水服の頭部は、地面とブラウンの下腹部との間に転がった。
「ぁ……サウ……ス……っ」
 右の頬を下に脱力し、腰を突き上げ、力の入らない両腕で自分の下腹部の下に転がる潜水服の頭部を支えるその体勢は、卑猥なことこの上なかった。
『イイよ、その格好。牡をねだる牝犬みたいで』
「ふぇ……っ」
 ブラウンは初めての出来事に、半ば混乱していた。恐かった。これから自分がどうなってしまうのか、ということがまったく解らず、ブラウンは恐怖に震えた。
 しかし、ハーフパンツと下着が一気に引き摺り下ろされると、これから何をされるのかを嫌でも感じ取り、ブラウンは必死に身体を起こそうとした。だが、矢張り身体を固定する液体は途端に硬質化し、ブラウンの身体にきつく食い込んだ。
「ひぁんっ……やだっ……」
 辛うじて動かすことの出来た腕で自分の秘部を隠すように手で覆ったが、遮ろうとしてもそれは指の隙間から入り込んだ。
「あっ……あ、やだ、ソコは、やめてぇ……っ」
 太股に巻きついた液体がブラウンの腕に絡みつき地面に固定すると、液体は他の部位から双丘の内側に入り込んだ。
「ひっ! やだ……! いや、やめて……っ!」
『やめて、と言われてやめてやるほど、俺は優しくないよ』
「やっ……ぁ、はいらないで……っ!」
 じゅぷじゅぷと音を立てながら自分の体内に入り込む液体に、ブラウンは泣きそうになった。排泄のための器官である場所に、硬いような柔らかいような不思議な塊が入り込むことは、先ずなく。違和感だけがブラウンの脳と感覚を支配していた。
 だが、奥へ奥へと入り込まれ、執拗に突かれると、身体に電流が走ったような、不思議な感覚に陥った。
「は、ひぃんっ!」
『イイトコに当たったかな?』
「なにこれ、やだ……っ、へんなかんじ……っ」
 自分の身体に起こっている、未知の感覚に、ブラウンはひたすらに首を振った。変な感じ、というのが快楽であるということに、ブラウンは気づかなかった。だが、次第に熱くなってきた身体と緩く立ち上がりかけている自身の熱に、ブラウンの思考は溶け、理性は霧散してなくなった。
「あ、はぁんっ! やだ、なんでこんなっ……わかんないよぉ……っ」
『ん? どうしたの、自分から腰なんか振って……そんなにイイ?』
「いい……いいよぉ、気持ちいいよぉ……っ!」
 奥を貫く塊に合わせるように腰を動かし、ブラウンはびくびくと震えていた。快楽の波に捕らえられ、どうにも抜け出せなくなってしまっていた。
 その様子を楽しむように、液体は、ブラウンの熱に浮かされた自身と、胸の突起へと絡みついた。
「ふぁあああっ! そんなトコ触っちゃ、いやぁ……ひぃんっ!」
 ゆるゆると熱を扱かれると、それは次第に硬く膨れ上がり、言いしえぬ快感をブラウンへと与えていた。
「やっ、あっ、出ちゃうよぉ……っ」
『イッちゃったら? キミの可愛い姿、見せてよ』
 その言葉と同時に先端を弄られ、ブラウンは痙攣しながら白濁を吐き出した。
「あ、あぁあああーっ!」
『クスッ、可愛いねぇ。そうだ、俺がどのくらい入るのか、調べてみようよ』
「はぅっ……や、くるしいよ……っ、いっぱい、入っちゃいやぁ……」
『まだまだこんなもんじゃないよ? 俺なしじゃ生きてイケなくしてあげる』
 身体の中に押し入って来る液体の圧迫感に、ブラウンは涎を垂らしながら身悶えした。苦しい、けど、それだけではなかった。
「はひ、はひぃん……もっと、ちょうらい……っ」
 気持ちよすぎて、どうにもおかしくなってしまいそうだった。何も考えられず、ブラウンはただ快楽に身を任せていた。
「……サウス……っ、おなか、ぱんぱんになっちゃうよぉ……っ」
『じゃあ、こんなコトしたら……どうなっちゃうかな?』
 途端に液体は、ブラウンの中でうねりだした。そしてどろどろとした液体から、棍棒のような、突起だらけの凶器へと、一瞬の内に姿を変えたのだ。
「はひぃいいいいいっ!!!」
 ブラウンは、自分の中で起こった急激な変化に意識が追いつかず、その瞬間に気絶した。
『何だ、呆気ない』
 呟き、クスクスと笑むと、ブラウンの身体を解放した。
『面白い玩具、みつけちゃった……』


こんな夢を見た6月のあの日。
若さゆえ。

2006/10/23